今週は雨予報が続いていますね。
昨日は20度超える暖かさだったのに、今日は冷やっとして、明日から週末にかけて、また真冬の気温に戻るようです。
雪が降ったり花粉が飛んだり、2月はいろいろ忙しい。体調管理、ちゃんとしなくちゃですね。
私は今年も花粉症にならないぞ!と強い意志で花粉の季節を乗り切る予定です☺︎
さて本日はMさんにプライベートレッスンのご依頼をいただきまして、難易度高めのお題を頑張って仕上げていただきました✨
ご依頼内容は、「ちいさなアルベルト」(アルベルト・マンゼル 絵・文)というスイスのアッペンツェル地方を舞台にした絵本の1ページをアイシングクッキーで仕上げて、アッペンツェルに住んでるスイスのご友人にプレゼント出来たらな良いな♡というもの。
その1ページというのがこちら↓
これはまた絵画風で難易度高めのお題・・・!
四季シリーズで作っている12センチ丸型クッキーで、この1ページを表現出来たらというご希望でしたので、どういう工程で作ったら良いかを考えるところからスタート。
結構リアルな絵なので、どこまでデフォルメするかを考えますが、デフォルメのアイデアがなかなか浮かばず。。。とりあえずこのまま作ってみよう!と試作スタート。
羊はいらないので、黄色いパンツを履いた男の人と、牛さん数頭のリクエストがあったので、そのように試作を開始。
お家、黄色いパンツを履いた男の人(牧夫)、牛さんは細かいのでパーツで作ることに。
一番簡単かな?と思っていた牛さん数頭が難しすぎて、10パーツほど作りましたが、なかなか納得いくものが出来ず・・・
やっぱりこういう風に重なっているものをアイシングで表現していくのは、なかなか難しかったです💦
試作にあたり、アッペンツェルってどこ?これってどういうシーンなの?この男の人の服って一体どうなってて、何を担いてるの?と疑問が出てきたので調べながら試作をします。
今日Mさんにもお聞きしましたが、アッペンツェルはスイスの原風景が残る可愛い村だそうです。
「人生に疲れた時に行ったらきっと癒されますよ〜!」とMさん。
大自然広がるステキなところなんでしょうね〜。人生に疲れていても、疲れていなくても行ってみたい!
試作を見ていただき、牛さん2頭が大変だったことをお伝えすると、牛さんは1頭で作りたいです、とご希望があったので、1頭に変更。
それ以外はこのままで頑張ってみます!ということで、そのように準備してレッスンスタートです♪
まずはパーツ作りから。
まずはこの牧夫から。
かなりなマッチョな体格です。細かいので、少し塗っては乾燥を繰り返していきます。
牛さん、すっかり撮り忘れていたようで、1枚も写真がなかったですが、1頭だとかなり楽でした。笑
お家も原画をしっかりと見て、細かいところも再現していきます。
「お家は細かくて厳しいと思うのでなくても大丈夫です」と言われていましたが、むしろ私的にはお家が一番仕上げやすいと思ったので作っていただきました。お家可愛いし。
窓など細かいところは細い筆で描いていきますが、「楽しい〜ずっと描いていたいです」とMさん。
絵を習いにいきたいくらい、絵がお好きなんですって!
Mさん、来年にはドイツに戻られる予定で、今は日本でスイーツ作りの補助のお仕事や、シュガークラフト、アイシングクッキーのお勉強をさていて、本当にスイーツ関連のことがお好きなんだな〜って思っていたんですが、実は最近絵の方が好きだと気づいてしまったようで!笑
私も昔から絵を描くのが好きだった、そして気づいたらアイシングクッキーも絵の延長みたいで楽しかった、みたいなところからスタートしているので、お気持ち、よ〜く分かります。
スイーツ作りは美術の造形と似ているところもあるし、シュガークラフトやアイシングは絵を描くことに通じるところもたくさんあるし、好きをいろいろ詰め込んでオリジナルのお仕事にしていけると良いですよね☺︎(お互い頑張りましょー!)
パーツを何工程も経てチマチマ作りしっかり乾かしている間に、いよいよクッキーの方へもアイシングしていきます。
アッペンツェルのお山の風景。原画に沿って、連なる山や丘を色毎に仕切るためにアウトラインを描いていきます。
途中までは乾かしなが奥行き感が出るように塗っていきます。
半分から下はパーツの貼り付けがあるので一気に仕上げていきます。
全部塗れたら、まずはお家から。
Mさん、かなり緊張気味でパーツを置く場所を確認。
牛さん、牧夫もクッキーの丸みに沿うように貼り付けていきます。
最後、牧夫を貼り終わった時、ぱちぱちぱちー!と拍手✨
一番の緊張ポイント、お疲れ様でした☺︎
表面を乾燥させている間に、ちょっと休憩。
その間に私の3月のデザインの相談なんかさせていただきました。笑
表面が乾いたら、いよいよ最後の仕上げのペイントをしていきます。
ペイントが使えると、こういう絵画風の作品もかなり良い感じに仕上がります。
絵を描くのが好きな方は、このペイントタイムがとっても楽しいはず。
どんどん奥行き感が出てきて、1シーンに命が宿る感じです。
山の奥の木も描いていただいて、完成!
それでは、頑張って作ってくださった作品をご紹介します♪
おおお〜♡
ステキです♡
パーツ作りが大変だったと思いますが、とっても良い感じに仕上がりました✨
原画よりも色味を明るめに仕上げて、キュートな感じになりましたね☺︎
お家が可愛いんですよ〜♡
アッペンツェルに住むご友人のご自宅に泊まられたことがあるようで、本当にこんなふうに可愛いお家だそうです。
アッペンツェルの方は身長が低い人々だそうで、お家も低くいんですって。Mさんにピッタリだね!って言われてたそう。笑
この横の黄色い建物、ここは牛さんや羊さんが住むお家らしいですよ〜。
人と動物が一緒のお家がスタンダードらしく、お家もおばあちゃんから孫まで大家族で住むのがこの土地では当たり前だそうです。
牧夫と牛さん。
この牧夫、縦3センチ、横1.5センチの極小サイズ。そのサイズでこの細かさ、しかもキリッとイケメン✨お疲れ様でした!
赤いベストの中にある黒いもの、これは民族衣装で本当は細かい刺繍の施されたサスペンダー的なものみたいです。
牛さんも原画よりも可愛く仕上げてくださいました♡
かなり細かいパーツ作りでしたが、最初から最後までMさんが全て作られました。
工程を細かく丁寧に細分化したら、どんなものでも作れちゃうと思いますので(絵が描けるものなら)、これからも楽しく色々挑戦されてくださいね☺︎
アッペンツェルのご友人が喜んでくださいますように✨
今ここで作ったものが、遠いスイスの地、そしてキュートなアッペンツェルまで行くのか〜と思うと、なんだかとてもワクワクします♡
知らないことを色々知れて、やっぱりプライベートレッスンは楽しい✨
Mさん、ステキなご依頼をありがとうございました(*´꒳`*)