亜急性甲状腺炎になりました③の続きです。
5月に入り、お薬の量が減ってからも高熱が出る事もなく、痛みもなくなってきて体調が安定してきました。
4月までの不安定感がなくなり、精神的にもかなり楽になってきていましたが、相変わらず微熱は続き、ちょっとだるいなと計ると37.8くらいはすぐに上がる感じでした。
体重も減っていましたし、かなり体力が落ちていたのと、時々動悸のようなドクドク感を感じることもありました。
ステロイドを飲んでいると、感染症リスクが高くなるという事から、コロナになったら大変と、買い物も週1くらいしか行かなかったですが、ありがたいことに食糧などの救援物資を実家やお友達からもいただいていて、いつもよりリッチな食生活をさせていただきながら、食欲も戻ってきた頃に再検査へ。
5月8日(金)
かなり病院の事が分かってきて、血液検査をした後は1時間くらいは呼ばれないんだなと分かったので、病院にあるカフェでお茶する余裕も出てきました笑
栄共済病院、私は初めて行ったのですが、最近改装されたそうでとても綺麗な病院で、カフェの窓から青い空を見ていると元気になれました。
そうそう、いつも通院日はとても良いお天気で、3月は桜が満開で、4月はツツジが美しく、5月はスズランが可愛く咲いて見せてくれて、それだけでも気分が明るくなりました。
何より外の空気を歩きながら思いっきり吸えるって、こんなに気持ち良いんだなって、今までの当たり前が幸せだったと気づかされた日々でした。
甲状腺の腫れもひいていて、触られても痛みもなくなり、血液検査のみ。
CRP・・・<0.10 ←(前回6.20←初回5.57) (炎症)
TSH・・・3.511 ←(0.056←0.031)(脳下垂体から分泌されるホルモン)
サイログロブ・・・3.66 ←(74.29←98.68)(甲状腺に炎症があると上昇)
FT3・・・2.15 ←(2.77←3.80)(甲状腺ホルモン)
FT4・・・0.76 ←(1.12←1.58)(甲状腺ホルモン)
ほぼ正常値になったようです。
炎症を見るCRPとサイログロブの値がかなり減っているので、炎症がおさまったという事だと思います。(全くの素人の見解ですので間違っていたらごめんなさい)
血液データ見るのって面白いですよね。
年に1回、詳細な血液データを検査で見てもらっているんですが血液はとっても正直だそうですよ。
表面でなかく、中身を見破られちゃうのです。
まだ微熱が続いている事を言うと、まぁ、様子を見ましょう、との事。
数値も正常値で落ち着いているけど、すぐにお薬を止めるとぶり返してしまう事があるので、プレドニン1錠に減らして10日間服用、そこからお薬なしで10日間様子を見て、5月29日(金)に再検査となりました。
もしぶり返して辛いようなら、ロキソニンを飲んでくださいとのこと。
4月に何度も裏切られたのでちょっと不安はありましたが、とにかく抜けか喜びにならないように、調子に乗らないようにを心掛けました。
5月9日(土)〜5月18日(月)までプレドニン1錠
やはりステロイドが1錠になった事が嬉しく、そして体調が安定している事で心が穏やかに。
痛いってすごくストレスです。
きっとコロナで自粛がなければ、無理して何かをしていたと思うので、こんな言い方は良くないかもしれませんが、良いタイミングだったと思います。
今後の事を考える良いきっかけにもなったと思います。
お薬が1錠になってからも相変わらず微熱は続き、37度〜37.5度を行ったり来たり。
もしかして、平熱があがったんじゃなないかしら?とか思うくらい、微熱に慣れてしまっていました。
が、この微熱があったから、まだ調子に乗ってはいけない、とブレーキをかけてくれていた気もします笑
5月19日(火)お薬終わり
約2ヶ月ステロイドを飲み続け、ようやくお薬から開放。
嬉しいような不安なような気持ちでしたが、昔は甲状腺の病気は不治の病だと言われていたこともあるらしいので、文明の進化、お薬の進化に感謝です。
心配してくださった生徒さんがメールをくださり、
お嬢さんも同じ病気だったけれど今はとても元気ですよ、という励ましのお言葉と、お友達は時間を経ながら計3回も亜急性甲状腺炎になられたという事も書いてくださいました。
そのお友達は、プレドニン(ステロイド)を拒否し続けて最後は動けなくなり、救急車で入院されたそうですが、ちゃんと治療され元気になられたと。
ひと時強い薬を使いますが、ずっとではないので大丈夫、あまり心配せずに過ごされて大丈夫だと思います、と優しく心強いメールでした。
そのメールを読んで、ちゃんと先生の言われる通りお薬を飲もうって心に誓ったのです。
私がなかなか体調が安定せずに不安な中、亜急性甲状腺炎になった方で私のようにこじれている(のかどうか分かりませんが)方をほとんど見つけられなかったので、もしそんな不安な方がいたら、私がメールで励まされたように、少しでも気分が楽になられたら良いなと思って書いてみました。
長くなりすぎてごめんなさい^^;
それと、自己判断したり、あまく見ない方が良いっていうのも、入院されたお友達の体験談からも身に染みました。
私たちって、ついつい無理してしまうんですよね。
今まで大丈夫だったし、これくらい大した事ないはず、って思ってしまったり、ゆっくりなんてしていられないっていう状況だったり。
そうして無理する事で、長引いてしまったり、もっと強いお薬が必要になったり、他の病気を併発してしまったり。
そうならない為にも、もう少し自分の体を労ってあげなくちゃなと思ったのでした。
症状が更年期と似ていることから、更年期だと我慢される方もいるそうなので、心当たりある方は甲状腺も疑ってみると良いかもしれませんね。
そうしてお薬がなくなって数日後に、やっと36度台になってきました!
私の平熱はやっぱり36.5度だったのです笑
5月29日(金)
3週間ぶりの通院日。この日も快晴。
かなり体が楽なので、足取りも軽いですが、ちょっと歩くだけでも結構疲れる体に成り下がっていると実感。
4回目の病院はもう庭のような気分。
自動受付で受付を済ませ、やっとクリアケースにカルテを自分で入れる事を理解し(今までは看護師さんがやってくださってた)、サクサクっと血液検査を終えたら約1時間お気に入りのカフェで(って2回目ですが)ティータイムを楽しみ、診察の5分前にくらいに診察室の前で待つ。完璧です♫
初回の、持って行った本が頭に入らず、正しい姿勢でひたすら名前を呼ばれるのを待っていたのが懐かしい笑
この日の血液検査はCRPのみ。
前回同様、<0.10 だったので、正常値をキープ。
これで夢の完治ですねー、先生!って思っていたのですが、先生からは完治のお言葉をいただけず。。。
「ん〜、このまま何もないと良いですね」との優しい笑顔。
亜急性甲状腺炎という病気は、甲状腺が破壊されてドバドバと甲状腺ホルモンが出ている「亢進」状態なのですが、この状態から今度は「低下」状態になる可能性があるらしいのです。
このまま正常値になり治っていく人もいれば、低下症を経て治って行く人もいるとか。
今まで甲状腺ホルモンがドバドバ出ていたのが、逆にホルモンが少なくなってしまうようで、症状としては、疲れやだるさ、無気力、激しいむくみ、すっごい酷い便秘(と先生が言われた)などがあるそうです。
亢進状態の時は、私の治療のようにお薬で抑えるのですが、低下症は特にお薬などは使わず、受け入れて耐えるしかないそう。。。
それも辛いですね・・・
なかなか甲状腺の病気は完治までが長いですが、亜急性甲状腺は甲状腺疾患では短期間で完治する病気のようです。
バセドウ病のお友達からも、1ヶ月くらいの時に長くて心が折れると言ったら笑われました〜
何年もお薬を飲み続ける事も多いそうです。
ですが、お薬を飲んでホルモン値などを保つと通常の生活は送れるそうなので、恐れすぎなくても良いのかもしれませんが、なるべくならお薬を飲まずに過ごせるに越した事はありませんよね。
気をつけていてもなる時はなるし、誰も好きで病気になる訳ではありませんが、何十年も人間していると、どこかに負担がかかるのは仕方ないものです。
車だって10年乗ったらガタ来ますから!
もっともっと長く乗り続ける自分の身体を、もっともっと大切にメンテナンスしてあげなくちゃなと思った病気でした。
ある方が、「一病息災」という言葉を教えてくださいました。
まったく健康な人よりも、何か一つくらい軽い病気を持っている人の方が健康に気を使うので、かえって長生きするものだという言葉だそうです。
無病息災が1番!って思っていましたが、一病息災、そうかもなと思います。
何がなんでも長生きしたい!とは今は思っていませんが、生きているうちはあまり痛い所や不調な所は少なく、誰かに迷惑かけずに楽に生きたいなと思う今日この頃です。
そして5月29日の病院から約1ヶ月半経過した今、低下症の症状は出ていなくて、甲状腺の痛みもなく(ごくんには違和感ありますが)、体重もどんどん戻ってきて、かなり体力も回復してきました^^
もう無理はしないと心に決めましたが、夢中になるといろんな事を忘れるタイプなので気をつけないといけません。
次の検査は7月末。
次こそは「完治」の言葉が聞けると良いなと願いつつ、日々身体を大切に過ごしていこうと思っています。
ご心配してくださいました皆様、ありがとうございました(*´꒳`*)
いただいた優しい気持ちがパワーになりました。
お返しできるように、これからも頑張り過ぎず頑張ろうと思います^^
【追記】
7/30再検査に行ってきました。
④を書いた5月末から低下症の症状もなく、血液検査、エコー検査とも正常で、やっと先生から「完治」のお言葉をいただきました!
風邪くらいしかひいた事がなかった私にとっては長い時間でしたが、自分の身体を大切にする、無理しすぎてはいけないと悟る事ができた病気でした。
もし亜急性甲状腺炎という病気で不安な方がいらしたら、とにかくゆっくり身体を休めて、先生の処方通りお薬を飲んでくださいね。
あの痛みや辛さ、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、きっと楽になっていくはずです^^