フォレ・ノワール

4月のフランス菓子のレッスンは
『フォレ・ノワール』

「黒い森」という意味のケーキ、
さくらんぼの入ったチョコケーキの
イメージが強いですが
今回教えて頂いたケーキはちょっと違いました。

ふわっふわに焼いたジェノワーズ、
クレームシャンティショコラ(チョコクリーム)
クリームシャンティ(オレンジ風味の生クリーム)
チョココポー。

先生に頂くレシピはたったの1枚。
レシピが多いと大変だ!と
脳が察知するのですが
今回は、これだけ?と油断する(笑)

一つ一つ見ると
そんなに難しい技術ではない気がしますが、
これがとても大変な行程。。。

18㎝のキャドルで焼いたジェノワーズを
8ミリという薄さにカットする時点で
かなりハラハラ。

その薄さの生地に
ポンシュをスプレーでシュッシュ。
通常は刷毛でポンポンしますが
あまりに薄く敗れてしまうので
スプレーを使うのです。

その薄っぺらい生地4枚、
これにクリームを乗せて、
重ねて行くんだから、
相当気の張る作業なのです。

挟むクリームは2種類。
クレームシャンティショコラ、
これがまた曲者で
65度に温めたチョコレートを
10度の生クリームに入れて混ぜます。

この温度が重要だそうで、
チョコの種類で上げる温度も違います。

ホワイトチョコは80度まで上げるので
そんなに失敗した記憶がないのですが
今回は混ぜすぎてボソボソになるのを
ビビり過ぎて混ぜが浅く、
まだらなチョコクリームに
なってしまいました><

そんな時に限って2人一組。
ご一緒だった祥子さん、
ゴメンナサイ><

失敗すると落ち込んで
次の作業に支障をきたしてしまうもの。
気を取り直して
落ち着いて作業するのが大切です。

もう一つのクリームは
クレームシャンティ。
こちらはオレンジ香料を混ぜて
泡立てるだけの生クリーム。

これを
生地とクリーム2種の
8層にして、最後
チョコを削ったコポーの乗せて完成です。

試食までかかった時間、
3時間半。

完成したケーキは
チョコケーキ独特の重さは全くなく
まるで空気のようなエアリー食感☆

食べても食べても
お腹にたまりません(笑)

いえいえ、そんな感想ではなく
肝心なお味、
オレンジとチョコの鉄板の組み合せ、
丁寧に泡立てたジェノワーズは
ふんわり優しい食感、
先生のチョコクリームは滑らか、
どこからも香るオレンジの風味、
とても上品で爽やかなお味。

家に帰って作ったケーキをカット。
空気たっぷりのケーキ、
試食の後でもペロリと2切れいけます。

「あれ?なんか違う」
先生の作られた試食のケーキと
私の作ったケーキ。

いつもはそこまで違いは感じないのですが
今回は結構違う気がしました。

きっとジェノワーズの出来と
チョコクリームの出来。
見た目はそこまで違いはないですが、
このケーキ、かなりのお菓子の腕が
必要なケーキなのだと再確認致しました。


レッスン後は疲れていたので
「もうこのケーキは作らない」宣言をしましたが
これはもう一度
リベンジしなければいけないケーキだと
私の中の誰かが囁いております(笑)

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